大阪脊柱靭帯骨化症友の会
 (大阪OPLL友の会)

骨化とは

骨化症とは?

診察を受けられて、『●●靭帯骨化症ですね。』と医師から言われてさぞかし驚かれたことと思います。
どのような病気なのでしょう。

靭帯骨化症という病気はおそらく昔からあったのだろうと思われますが、認識されたのは1960年頃です。
東大の月本という先生が初めて、『靭帯が骨のような形になり神経を押さえている病気がある。』と報告されました。
                     ※2019年3月 医療講演より一部抜粋

2021年現在では、著名人がこの骨化症になり病名も耳にしたことがあるようにはなりましたが、まだまだ希少疾患です。

症状

★感覚障害
★運動障害

●感覚障害
 靴下と手袋→これらを履くところ、手足のしびれ、その感覚が非常に鈍い、
・手のピリピリ感、物を触ると痛い。
・足の裏が分厚くなった感じがする。
・地についているような気がしなくて雲の上を歩いているような気がする。
・健康サンダルを履いているようなぶつぶつ感がある。

●運動障害
・手先の細かい動きができなくなる。
 →お箸が使いにくい。
 →字が書きにくい。
 →袖のボタンがなかなかとめられない。
 →歩きにくい・階段を降りるのが怖い。
 →足が思ったように上がらない。
 →平地でも杖がないと歩けない。

その他
 自律神経も通っていますので、おしっこしたいのに出ない、逆に我慢できなくなり、トイレに行くまでにもれてしまう。
便秘がとにかくひどい。などの症状も出てきます。

●首の脊髄がやられた人は、特徴的な手の動きになります。
・特徴的なのは、グー・パーを全力でやってください。といっても早く出来ないのです。
グー・パーした時に握るのはいいのですが、指が伸びるのが遅い、小指側が遅れてくる。というのが首の脊髄が圧迫されている特徴です。


             2018年10月医療講演より一部抜粋

原因は?治療法は?

なぜこの病気なるのか?
本当の原因はまだわかっていません。
・何らかの遺伝的な関係?
・カルシウム代謝?
・糖尿病?
 これという一つの原因というのはわかってないのが現状です。

治療法は?
・薬はないのか?
 現在のところ靭帯骨化症を治す薬は出来ていません。
 症状を抑える薬です。

・どんな時に手術をすればいいのか?
 歩行が困難になってきた。
 食事がしにくくなってきた。
 CT・MRIの医療機器の発達により交通事故とかで偶然発見されることもある。

 予防的に手術をするのか様子をみるのか、専門医とよく相談することが大事です。
 (手術については、こちら

                  ※ 2018年10月 医療講演より一部抜粋

骨化と骨化症

●骨化とは
 靭帯が骨のようになってしまうことですが、症状が出ない人もいます。
 レントゲンやCTに骨化が写っていても何も症状が出ない場合を靭帯骨化と言います。

●骨化症とは
 手足がしびれるとか、手足がうまく動かないとか、何らかの症状が出てくれば靭帯骨化症と言います。

背骨の骨の中を脊髄という神経が通っていますが、背骨の一つずつの骨をつなぐ靭帯が骨になり、脊髄を圧迫し、痛み・痺れなどが出てくる病気です。

                     ※2018年10月 医療講演より一部抜粋

脊椎と脊髄

脊椎(せきつい)と脊髄(せきずい)という言葉を混同されている方がいらっしゃいますが

脊椎 → 骨
脊髄 → 脳と体をつなぐ神経の束
     (手足などからの情報を脳に伝えたりする重要な神経の束です)

脊椎の全体図です。(画像添付のこと
脊髄から各所に神経が出ています。
脊髄から出てくる神経は首から下のすべての運動神経と痛い・触ってる・冷たい・熱い・感覚感覚神経だけではなく、血圧を調整したり体温や排便の調整などの自律神経などもあります。
脊髄は首から下に行くほぼすべての神経の束ということで、非常に重要な神経です。

脊髄の神経がそれぞれ体のどの部分の筋肉を動かしているのか、その部分の感覚を感じているのか決まっています。
また、脊髄の神経にはほとんど予備がありません。
一度、傷んでしまうと回復しにくいという非常に大きな弱点があります。

                   ※2018年10月 講演会より一部抜粋

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